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韓国の食文化について、キーワードから読み解いていきます。
食文化の伝統から現代の習慣・行事にいたるまで、1テーマずつ紹介。
韓国料理の奥深さ、味の文化をお伝えします。
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韓国料理には、季節のさまざまな野草・山菜がよく登場します。特に、緑の芽吹く早春から初夏にかけては、入れ替わり姿をあらわす野草を摘み、それぞれに適った方法で料理されて食卓をにぎわせてくれます。
野草はとても生命力に富んだ食材で、ビタミンや鉄、カルシウムなどのミネラルが豊富なうえ、すぐれた薬効のあるものも少なくありません。韓国では近年、野草の栽培が増えて、年間を通して手に入るようになりました。
韓国料理でよく使われる春の野草には、次のようなものがあります。
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苦味やえぐ味の多い野草を料理するにあたって、韓国料理の独特な調理法がみられます。たとえば、スープにするなら水のかわりに米のとぎ汁を使い、調味料には味噌やにんにくを使うことで、野草のクセを消してまろやかさとうま味を出します。また、ナムルにするなら葱やにんにく、ごま油などの薬味を多めに入れたり、味噌やコチュジャンを使うなど、こってりとした味つけにすることで味のバランスをとります。
野草料理は、おいしそうな野草がどこに生えているのか探すことに始まって、摘んできて、きれいに掃除し、何度もよく洗うという下準備の大変さがあります。食べものに手間と労力を惜しまない心意気は、韓国料理全般に流れている脈ともいえるでしょう。
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