キーワードで見る食文化
韓国の食文化について、伝統から現代の習慣・行事にいたるまで、1テーマずつ読み解いていきます。
スペーサー
チャプチェ
 伝統的な韓国料理のおかずのひとつで、家庭でも飲食店でもよく作られる人気メニューに、チャプチェ空白(チャプチェ)があります。チャプチェは漢字で「雑菜」と書き、幾種類もの野菜、きのこ、牛肉などを細切りにして炒め、韓国式の春雨と混ぜ合わせて作ります。空白
 古くは李氏朝鮮王朝時代の17世紀ごろから、文字どおりさまざまな野菜類を炒め合わせて汁をかけた「雑菜」という料理名が文献に現れるようになります。現在のような春雨を主材料とするスタイルになったのは、日本統治時代の1919年に、朝鮮半島北西部の黄海道 [ファンヘド]・沙里院 [サリウォン]で春雨工場が稼働し始めてから後のことであると言われています。
 また、韓国式の春雨はさつまいも澱粉を主原料とするもので、中国や日本の一般的な春雨と比べて太くコシが強いのが特徴です。
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チャプチェ
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■ チャプチェの作り方(一般的な方法)
@ 野菜の下ごしらえ
玉葱は半分に切り繊維に沿って薄切り、にんじんは細切り、ピーマンは種をとって細切り、長葱は細切り、にらは5〜6pに切り、ごま油をひいたフライパンで塩、こしょうをふって別々に炒めます。
ほうれん草や青梗菜を入れる場合は、下茹でして水気をよく絞り、長ければ半分に切るなどして塩、こしょう、ごま油で下味をつけます。
ピーマンは赤や黄色のパプリカを加えると、彩りのある仕上がりとなります。
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A きのこ、肉の下ごしらえ
きのこは椎茸、きくらげ、エリンギなどを用意し、乾物の場合は戻しておきます。それぞれ石づきを取って薄切りもしくは一口大に切ります。
牛肉は赤身の柔らかい部位を用意し、細切りにして醤油、酒、砂糖、おろしにんにく、こしょうなどで下味をつけます。
フライパンにごま油をひいて牛肉を炒め、火が通ってきたらきのこも入れて炒め合わせます。
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B 春雨の下ごしらえ
韓国春雨は30分〜1時間ほど水に浸けた後、はさみで適当な長さに切ってザルに上げます。鍋にダシ汁、醤油、酒、砂糖、ごま油を入れて煮立たせ、春雨を入れてかき混ぜながら火を通します。
水気がほぼなくなり、春雨がほどよいコシになったら火を止めます。
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C 仕上げ
@〜Bを大きなボウルに入れ、全体を混ぜ合わせます。
味をみて薄ければ塩、こしょう、ごま油などを補い、全体がまんべんなく混ざったら器に盛りつけてすりごまをふります。
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チャプチェ
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■ チャプチェバプ(チャプチェバプ)
 近年、チャプチェをカレーライスのようにご飯にかけた安価な一品料理、チャプチェバプ空白(チャプチェバプ)が人気です。チャプチェバプのチャプチェは味が濃い目で油っこく、タレがとろりとご飯にしみたような仕上がりが一般的です。 空白
 特に、チュングッチプ空白(チュングッチプ)と呼ばれる韓国の中華料理店で、近年このメニューがよく見られるようになりました。チュングッチプにおけるチャプチェバプは、空白チャジャンミョン(炸醤麺)級の庶民メニューで、チャジャンミョン同様にタクアンや玉葱、甘味噌、スープがついてくることが多いようです。そして、チャプチェとチャジャンソースの両方がかかったハーフ&ハーフバージョンや、ご飯がチャーハンになったチャプチェポックムパプ空白(チャプチェチャーハン=チャプチェチャーハン)、さらに目玉焼きがのったバージョンなど、見るからに食指が動く魅力的なメニュー構成となっています。空白
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チャプチェ
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