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韓国の食文化について、伝統から現代の習慣・行事にいたるまで、1テーマずつ読み解いていきます。
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パッチュッ とは小豆粥のことです。パッ は小豆、チュッ は粥を意味します。 |
韓国のパッチュッは一見、日本のお汁粉のようですが、米粒も入っており、白玉団子が入っていることもよくあります。
お汁粉のイメージからすると甘さはかなり控えめで、場合によっては薄い塩味ということもあります。
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<パッチュッの作り方>
パッチュッの作り方は、だいたい次のとおりです。 |
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小豆を柔らかく茹でてつぶし、ゆで汁ごとザルでこして皮をとり除く。
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小豆の量の1/3〜1/4ほどの米を十分に浸水させ、 1 の上澄み汁で炊く。
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米が柔らかくなったら 1 の沈殿した澱粉質も加えて混ぜる。
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もち米粉(または米粉と半々)をこねて団子に丸め、 3 に入れて煮る。
砂糖または塩で味をととのえる。
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<節食 [チョルシッ] としてのパッチュッ> |
韓国では古くから冬至の日にパッチュッを食べる慣わしがあります。このように、ある決まった日に食べるもののことを、韓国では「節食」といいます。 |
冬至のパッチュッには、それぞれの人の年の数だけ団子を入れ、それを食べてこそ新年にひとつ年を重ねることができるのだといわれてきました。 |
また、韓国の民間信仰では、赤い色が鬼神を追い払うといわれ、パッチュッを食べることが厄払いや魔除けの意味をもっていたことがわかります。 |
そして、そもそも冬至とは、二十四節気の第22番目で、一年で最も昼が短く夜が長い日。現在の陽暦では12月21日または22日にあたりますが、朝鮮半島や中国、日本などで近代まで使われていた陰暦では、冬至を含む月を11月(冬至月)と定めたため、冬至は必ず11月中に廻ってくることになっていました。現在でも韓国では年中行事など部分的に陰暦が使われることがあり、年齢の数え方も、新年にひとつ年をとる「数え年」が使われています。 |
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