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韓国の食文化について、伝統から現代の習慣・行事にいたるまで、1テーマずつ読み解いていきます。
とは、小麦粉をといた生地にさまざまな野菜、
魚介などを加え、油をひいたフライパンで
両面をこんがりと焼き上げた「お焼き」の総称です。
日本ではこの「チヂミ」という料理名が一般的ですが、韓国では同じものをさして
、
、
、
などいく通りもの呼び名があり、その前に来る材料名によって呼び分けられたり、
地方ごとに慣習的に呼びならわされている向きがあります。
チヂミの生地には、小麦粉のほかに米粉、もち米粉、じゃがいも澱粉などを混ぜて使うこともあります。
近年では、これらの粉類をブレンド・調味した
なる製品が出回り、日本の「天ぷら粉」のような感覚で手軽に使われています。
■いろいろなチヂミ■
小麦粉の生地ににらをたっぷり加え、
油をひいたフライパンで両面を薄く焼きます。
にらを主として、ほかに千切りのにんじんや葱、玉ねぎ、
生
の赤とうがらしなどを加えることもあります。
、
などともいいます。
小麦粉や米粉、
もち米粉をといた生地をフライパンに流し入れ、
青葱をたっぷりのせてとき卵でとじ、両面を香ばしく焼き上げます。
貝や海老、いかなどを加えた豪華な
もあります。葱の名産地である、慶尚南道・東莱(トンネ)の
「東莱パジョン」が有名です。
刻んだキムチを主に、葱やにらなどの具を生地に混ぜ込み、フライパンで両面を香ばしく焼き上げます。
すりおろしたじゃがいもの水気をきって生地にし、
葱やキムチ、
豚肉などを加えて油で両面焼きます。
、
ともいいます。
半砕きの緑豆を水につけて皮をとり除き、
ミキサーや石臼で挽いて生地を作ります。
カムジャジョン同様、葱やキムチ、
豚肉などを加えて油で香ばしく焼き上げます。
、
ともいいます。
<雨の日のチヂミ>
韓国の人々は、雨の日にチヂミが食べたくなる傾向があるといいます。今年、韓国の某コンビニが梅雨のさなかにあたる7/4〜7/18に実施した調査によると、雨の日は晴れの日に比べてプッチムカルが約60%、食用油が約30%、それぞれ売上が増加したほか、週末が雨になった場合はさらに顕著な売上増加が見られたそうです。
雨が降ると、油で焼いた香ばしいチヂミが何となく食べたくなるのだそうです。
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