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韓国の食文化について、伝統から現代の習慣・行事にいたるまで、1テーマずつ読み解いていきます。
は韓国語で「ご飯」のこと。日本語の「ご飯」と同じく、主食となる「米飯」をさすのと同時に、広い意味で「食事」をさすこともあります。
現代韓国の社会通念では、パプといえば白米のご飯をさすのが一般的ですが、もともと白米に限らず穀物を炊いたもの全般を意味していました。
そもそも「穀物」とは、米を筆頭とするイネ科植物(あるいはイネ科に限らず澱粉質を多く含む植物)の種子の総称で、
米以外の穀物を「雑穀」と称します。また、韓国語、日本語、中国語において「五穀」ということばがありますが、
これは主要な穀物をさす漠然としたことばで、
具体的に何と何をさすかは時代や地域によって違っており、必ずしも五種類をさすわけでもないようです。
現代の韓国では、五穀
として米
、大麦
、黍
[きび]
、粟
[あわ]
、大豆
などをさし、日本では稗
[ひえ]
を入れることもあります。
韓国料理におけるご飯類、すなわち「パプ」のつく料理は多岐にわたりますが、代表的なものをいくつか挙げてみましょう。
雑穀や具などを混ぜず、白米100%で炊いたご飯のこと。
ということもある。
韓国のポリバプは日本でいう「麦飯」のイメージより麦の割合が多く、全体の2〜3割、多いときには米と麦を半々に混ぜることもある。さらに
といって、全体の9割方が麦という麦飯もある。
うるち米に雑穀を数種類混ぜてたいたご飯。うるち米以外によく使われる材料として、
もち米、粟、黍、小豆、黒豆などがある。
ということもある。
もち米に小豆を1〜2割加えて炊くか蒸した、いわゆる「お赤飯」をさすことが多いが、
小豆以外に栗、黒豆、なつめなどを加えることもある。
また、
チャルバプのひとつに、もち米にこれらの木の実と黒砂糖、
蜂蜜、ごま油などを混ぜて蒸し上げた
もある。
ご飯の上に数種類のナムル(野菜や山菜の和えもの)やそぼろ、卵などをのせた丼状のご飯。全体を混ぜて食べる。
また、
といって、炊き込みご飯に分類されるものもいろいろあります。
代表的なものに、
、
、
、
、
など。
さらに、形態や調理法によって分類される、次のようなご飯料理も、各々いろいろな種類があります。
、
日本のカレーライスのように、
ご飯に少しかかるようにして具を盛りつけるスタイルが多い)、
、
、
。
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