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2010年は、韓国の「食」に関する ことわざ をご紹介いたします。
ことわざから、日本との文化の違いを見てとることができます。
太刀魚(たちうお)は春〜初冬にかけてとれますが、もっとも美味しいのは秋です。
韓国人にとって太刀魚は、
たいへん身近で人気のある魚。
最近は漁獲量が減って高価になりましたが、
もともと安価な大衆魚でした。
日本語の太刀魚という名前は、銀色に光る太刀のような姿に由来しますが、
韓国語でも同様で、
刀を意味する「カル」
と雑魚の名前につきやすい
「チ」
を組み合わせて「カルチ」
といいます。
太刀魚は韓国において、冷蔵品の流通網が発達する以前は塩蔵品が主流で、それを焼いたり蒸したりして食べていました。
表題に出てくる「カルチチャバン」とは、その太刀魚の塩蔵品のことです。
「チャバン」
とは魚の塩蔵品をさします。日本で魚の塩蔵品といえば塩鮭、塩さばなどが代表的ですが、
韓国では太刀魚やいしもち、さば、すけそうだら、にしんなどがよくチャバンにされます。
そして「チャバン」にはもう少し広い意味もあります。「チャバン」は漢字で「佐飯」「佐盤」などと書くとおり、「ご飯をたすけるもの」という意味があり、味が濃いめで保存のきくおかず類の総称でもあります。
そんな背景をふまえて、表題の「味よく安価な太刀魚の塩もの」のイメージは、「安くても実用的で良いもの」ということになります。
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