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2010年は、韓国の「食」に関する ことわざ をご紹介いたします。
ことわざから、日本との文化の違いを見てとることができます。
韓国語は日本語と語順がよく似ていると言われますが、言い回しや表現方法はかなりちがっており、日本語に直訳できなかったり、訳しても意味がわかりにくかったり、意味はわかっても違和感が残るような表現が多くあります。外国語なので当然といえば当然なのですが、なまじ日本語と似ているだけに、そのギャップが興味深く感じられたりします。
今月のことわざ「まずいスープが熱いばかりだ」もそのひとつです。これは、「美味しくないスープに限って舌が焼けるほど熱くて飲むこともできず、腹立たしい」という意味から「たいしたことのない者に限って驕慢でもったいぶるので、厄介である」ことを例えて言います。
一般に韓国語の表現には、悪口や罵りことばが豊富に存在します。そのまま日本語に訳すと、歯に衣着せぬ物言いがきつく感じられたり、大げさすぎてあきれてしまうこともありますが、その根底には韓国人独特のユーモアと濃厚な情が流れていることがわかると、逆に日本語が淡白すぎて物足りなく感じられたりもします。
さて、表題のことわざと同様の腹立たしさ、憎たらしさを言い表すものに、次のようなことわざもあります。
・
モッテン ソアジ オンドンイエ プルランダ
出来そこないの仔牛、尻に角が生える→無用なものに限ってひねくれたことをして、目障りだ。
・
モッセンギン ミョヌリガ チェサンナレ ピョンナンダ
不器量な嫁が法事の日に病気になる→憎たらしい者はことごとく憎たらしいことをする。
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