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韓国の食文化について、伝統から現代の習慣・行事にいたるまで、1テーマずつ読み解いていきます。
テジカルビ(
)とは、豚(テジ) のあばら肉(カルビ)すなわちあばら骨の回りについた肉のことです。ちなみに、単に「カルビ」といえば牛のあばら肉をさします。牛豚とも「カルビ」というとき、あばら骨を取り除いた肉だけの場合と、骨つきの場合の両方を含んでいます。
肉の呼び名は日本語・韓国語ともまぎらわしく、さばいたときの部位名である場合と、そこから意味が転じた俗称である場合があります。
韓国語でいうときの「テジカルビ」はその両方の意味を含んでいて、上述のとおり「豚あばら肉」という部位名であると同時に、そこから意味が転じて、必ずしもあばら肉でなくても「豚薄切り肉」一般をさしたり、それを甘辛いタレで焼いた「豚焼肉」をさすこともあります(その場合、「ヤンニョムテジカルビ」(
)あるいは「テジカルビクイ」(
)などと呼ぶこともあります)。
また、よく似たものに「サムギョプサル」(
)がありますが、
こちらは「豚バラ肉」または「豚三枚肉」
と呼ばれる豚の腹部分の肉のことで、
それをカリカリに焼いた「豚バラ肉の塩焼き」
をさすこともあります。
テジカルビを使った韓国料理
・
テジカルビクイ
(
):豚焼肉。
「肩ロース」「もも」「切り落とし」などさまざまな部位の豚薄切り肉を、甘辛いタレで味つけして焼いて食べる、庶民的な焼肉。ヤンニョムテジカルビ(
)ともいう。
・
テジカルビチム
(
):骨つき豚あばら肉の蒸し煮。
豚スペアリブをコトコトと甘辛く煮込んだもの。
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