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韓国の食文化について、キーワードから読み解いていきます。
食文化の伝統から現代の習慣・行事にいたるまで、1テーマずつ紹介。
韓国料理の奥深さ、味の文化をお伝えします。
韓国には、ご飯や肉、おかずなどを何かに包んで食べる食文化があります。包んで食べることを「
」
( サ モンヌンダ ) あるいは「
」
( サム サ モンヌンダ ) といい、包んで食べる料理を 「
」
( サム ) といいます。
サム料理が韓国で好まれる背景には、「福を包む」という意味がこめられていることがあげられます。
包む野菜には、サンチュ、えごまの葉、エンダイブなど生のまま使うものと、かぼちゃの葉、ふきの葉、白菜などさっと茹でたり蒸したりして使うものがあります。また、春菊、わかめなど、一見包むのに難しそうなものでも、たたんだり重ねたりして上手に包みます。
<
(サム)料理のいろいろ>
ポッサム
ミルサム
・
(ポッサム)
「
」( テジポッサム )、
「
」( チェユッポッサム ) の略語で、
茹で豚肉の薄切りを野菜で包んで食べる料理。
「ポ」とは風呂敷のことで、風呂敷のように包む意味があります。
・
(サムパプ)
包みご飯。ご飯やおかずを野菜で包んで食べる料理。
・
(ミルサム)
8種類の色とりどりの具を、小麦粉の薄皮で包んで食べる料理。同じミルサムでも、八角形の専用の螺鈿漆器に盛りつけた場合、器の名をとって「九折板 ( クジョルパン )」と呼ばれます。
・その他、焼肉もたいてい野菜に包んで食べます。
<
( サムジャン )>
ポッサムやサムパプ、焼肉のサムでは、肉やご飯とともに、
( サムジャン ) とよばれる薬味味噌を一緒に包みます。
サム野菜とサムジャン
サムジャンは、コチュジャンや味噌、しょうゆ、にんにくなどの薬味調味料を混ぜ合わせて作りますが、そのほかに炒めた牛肉を混ぜたり、肉スープでのばしたりと、家により店により、さまざまな工夫が凝らされます。また、こうしたサムジャンの市販品も出回っています。
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