韓国の食文化 キーワードで見る食文化
韓国の食文化について、キーワードから読み解いていきます。
食文化の伝統から現代の習慣・行事にいたるまで、1テーマずつ紹介。
韓国料理の奥深さ、味の文化をお伝えします。

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12月のキーワード トゥッペギ
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トゥッペギ

 トゥッペギは、チゲを煮るときなどに使う、黒や茶色をした素朴な土鍋のことです。日本の土鍋よりもやや身近で普段着のイメージがあり、庶民的な飲食店や家庭の食卓に頻繁に登場します。
 トゥッペギは、直火でグツグツ煮たのち、器によそったりせず直にスッカラッ(スプーン)ですくって食べるスタイルなので、鍋と食器を兼ねたものといえます。サイズはいろいろありますが、1人用のものが一般的です。
 トゥッペギを使う料理には、次のようなものがあります。
・キムチチゲ( ):キムチ鍋
・テンジャンチゲ( ):豆腐などが入ったみそ味の鍋
・スンドゥブチゲ( ):おぼろ豆腐の鍋
・ピジチゲ( ):おから鍋
・シレギクッ( ):干した大根葉や白菜のスープ
・カムジャタン( ):じゃがいも入り豚骨スープ
・チュオタン( ):どじょうスープ
 トゥッペギのイメージは、しばしば人間や人間関係、人生観に例えられることがあります。見た目に華やかではないけれど、飾らぬ素朴さと人情を持った人、スマートではないけれど、つきあうほどにじわじわと魅力がにじみ出てくる人、自分の信念を貫いて愚直に生きる人… そんな人を「トゥッペギのような人」と言ったりします。



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