HOMEへ
韓国の食文化について、キーワードから読み解いていきます。
食文化の伝統から現代の習慣・行事にいたるまで、1テーマずつ紹介。
韓国料理の奥深さ、味の文化をお伝えします。
トゥッペギは、チゲを煮るときなどに使う、黒や茶色をした素朴な土鍋のことです。日本の土鍋よりもやや身近で普段着のイメージがあり、庶民的な飲食店や家庭の食卓に頻繁に登場します。
トゥッペギは、直火でグツグツ煮たのち、器によそったりせず直にスッカラッ(スプーン)ですくって食べるスタイルなので、鍋と食器を兼ねたものといえます。サイズはいろいろありますが、1人用のものが一般的です。
トゥッペギを使う料理には、次のようなものがあります。
・キムチチゲ(
):キムチ鍋
・テンジャンチゲ(
):豆腐などが入ったみそ味の鍋
・スンドゥブチゲ(
):おぼろ豆腐の鍋
・ピジチゲ(
):おから鍋
・シレギクッ(
):干した大根葉や白菜のスープ
・カムジャタン(
):じゃがいも入り豚骨スープ
・チュオタン(
):どじょうスープ
トゥッペギのイメージは、しばしば人間や人間関係、人生観に例えられることがあります。見た目に華やかではないけれど、飾らぬ素朴さと人情を持った人、スマートではないけれど、つきあうほどにじわじわと魅力がにじみ出てくる人、自分の信念を貫いて愚直に生きる人… そんな人を「トゥッペギのような人」と言ったりします。
最新のバックナンバーはこちらからもご覧いただけます。
鴨(オリ)
エイ(ホンオ)
ずいき
コプチャン
エホバッ
みずだこ
青とうがらし
えごまの葉
豚皮と豚足
たんぽぽ
干しめんたい(プゴ)
トドッ(つるにんじん)
2006年から掲載しているキーワードバックナンバー一覧を見れます。
TOPへ