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韓国の食文化について、キーワードから読み解いていきます。
食文化の伝統から現代の習慣・行事にいたるまで、1テーマずつ紹介。
韓国料理の奥深さ、味の文化をお伝えします。
ファチェは漢字で「花菜」と書き、果物や花びらを浮かべた、冷たいデザートのことです。伝統的な韓国飲料の一つであるファチェは、熱いお茶に対する冷たい飲みものとして、甘いものが貴重だった時代から、蜂蜜や香のよい果物、木の実を使ってさまざまに作られ、人々の目やのど、そして心を潤してきました。
ファチェの果物には、その季節にとれるものを単品または何種類か取り合わせて使います。それを小さく切って蜂蜜や砂糖をまぶし、汁が出たら水やシロップを注いで作ります。
シロップには、朝鮮五味子(
:オミジャ)の赤い実を水につけた汁が、よく使われます。
五味子は甘、酸、塩、苦、辛の五味を併せ持ち、疲労回復、神経沈静、
美容などの効能があることから、
風邪薬や健康飲料としても韓国では古くから飲まれてきました。
五味子(オミジャ)を水に浸漬
オミジャファチェ(五味子のファチェ)
<春のファチェ>
・タルギ(
) ファチェ:いちごのファチェ
・チンダルレ(
) ファチェ:つつじのファチェ
ユジャファチェ(柚子のファチェ)
<夏のファチェ>
・スバッ(
) ファチェ:すいかのファチェ
・エンドゥ(
) ファチェ:ゆすら梅のファチェ
・ポクスンア(
) ファチェ:桃のファチェ
<秋のファチェ>
・ペ(
) ファチェ:梨のファチェ
<冬のファチェ>
・ユジャ(
) ファチェ:柚子のファチェ
・サグァ(
) ファチェ:りんごのファチェ
・キュル(
) ファチェ:みかんのファチェ
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