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韓国の食文化について、キーワードから読み解いていきます。
食文化の伝統から現代の習慣・行事にいたるまで、1テーマずつ紹介。
韓国料理の奥深さ、味の文化をお伝えします。
韓国かぼちゃ。「エ」は子ども、「ホバッ」はかぼちゃの意味。
かぼちゃにはさまざまな種類があり、「東洋種」「ペポ種」「西洋種」の3種類に大きく分けられますが、 ズッキーニをやや太くした形の「エホバッ」は、比較的生育期間が短く低温でも栽培可能な「ペポ種」に属します。
エホバッはその美しいグリーンの色合いとクセのない味が特徴で、ナムル(和えもの)やジョン(卵のつけ焼き)にしたり、チゲ(鍋もの)に入れたりと、韓国では年間を通してさまざまな料理に使われ、よく食べられています。
またエホバッは他種のかぼちゃに比べてビタミンA・Cが豊富で、胃腸にやさしく、新陳代謝を助け、 動脈硬化予防や夜盲症、疲労回復にも効果があることが知られています。そのほか、利尿作用や体のむくみをとる働きもあり、韓国では産前産後の女性によく食べられてきました。
そして、生果を食べるだけでなく、「ホバッコジ」といって輪切りにして干したものも多く出回っています。 これを水でもどしてナムルにすると、生とはまた違った、鄙(ひな)びた味わいがあります。
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